2026/03/18 09:00
前回までの番外編とは少し色合いが異なりますが、さらなる「番外編」として、『チャチュンサオ県』の「通称(俗称)」についてご紹介したいと思います。
タイでは正式な県名のほかに、歴史的な経緯や地形、特産品などに由来する「通称(俗称)」で呼ばれる県がいくつかあります。たとえば、ナコンラーチャシーマー県を『コラート』、サムットプラーカーン県を『パークナム』、ラーチャブリー県を『オーン』、ノンタブリー県を『ムアン・ノン』、そしてソンクラー県(ハジャイ郡)を『ハジャイ』と呼ぶように。
実は、これまでのブログで番外編としてご紹介した「ガネーシャの三大聖地」を擁します『チャチュンサオ県』も『ペートリウ(แปดริ้ว)』との「通称(俗称)」で呼ばれています。直訳すると「8つの筋(スジ)」という意味になるようですが、その由来について調べてみると以下の3つの説があるようです。
1. プラーチョン(雷魚)の巨大さ説
かつてチャチュンサオを流れるバンパコン川は非常に肥沃で、巨大なプラーチョン(雷魚)がたくさん獲れました。通常、魚の干物を作る際は、身に数本のスジ状の切り込みを入れます。普通の魚なら4〜5本程度ですが、チャチュンサオの魚はあまりに大きく肉厚だったため、「片面だけで8本(ペート)の切り込み(リウ)」を入れなければ火が通らなかった、と言われています。ここから「8本のスジを入れるほどデカい魚が獲れる場所」=「ペートリウ」と呼ばれるようになりました。
2. 川の蛇行説
チャチュンサオを流れるバンパコン川が、非常に複雑に、かつ美しく蛇行している様子を表しているという説です。川が「8つの大きなカーブ(スジ)」を描いて流れているように見えたことから名付けられたという考え方です。
3. 地方の行政区分説(少数説)
昔、この地域が8つの区画や水路に分かれて管理されていたから。
現在では1.の「大きな魚」の話が地元の人にも最も親しまれ、一般的とされているようです。
なお余談ではありますが、当店出品中 「アシュタヴィナヤカ プラピッカネート 8オン ウッタヤーン・プラピッカネートオンユーン クローンクアン」ですが、その由来について同商品の解説にも記載しましたが、「インドのマハラシュトラ州プネー周辺の8つのヒンドゥー教寺院にある8体のガネーシャ像」をモチーフに作成されたもので、やはり「8」という数字が『ペートリウ(แปดริ้ว)』にも共通するのは、何らかの縁を感じずにはいられません。(私見ですが…)
以 上
